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三重県立図書館シンポジウム・感想

まず、どのような立ち位置とイメージを持って参加したか、です。
図書館員志望ですが、私は現在三重の私立高校で国語の講師をしています。市立図書館はよく使い、県立からのILLなどを利用してもいます。ですので、図書館員志望として、一県民として、県立図書館が三重県民にどのようなサービスを展開してくださるのか。市町だけでなく、学校へのバックアップはなされるのか。について聞けたら……と思って参加しました。
 
もっと県職員さんのお話が聞きたかった、というのが第一にきてしまいます。
基調講演はそれぞれのお立場でなされるものですので、興味深く聞きました。ディスカッションの開始約1時間は、パネリストの方々の「本と私」「図書館と私」といった自己紹介めいたものでした。残りの1時間も配布資料にあまり言及がなく、県立図書館の具体的なビジョンが見えません。副題にあった「全県域サービス」の説明は、「どの公立図書館でも同レベルのサービスが受けられるように教育します。MIRAIとe-Bookingがあります。」の2点で済まされてしまいました。期待していた三重県立図書館協議会副会長という坂倉氏も、本日が県立図書館初見学のご様子、さらに県立図書館のサービスについて的を得た説明をしてはくださいませんでした。図書館法17条・対価の徴収について言及されたのは萩氏でしたし。坂倉氏は"中の人"だと思っていたので、これは私にとってかなり驚愕の事態です。ちょっと……、チラシに「みんなで考えよう、図書館のこと。」って書いてあったのは何!? とひとりじたばたしておりました。というか、いらいらしておりました。
シンポジウム終了後に本の販売、植島氏と石川氏のサイン会が行われました。この書籍販売、お二方のご著書の販売しかなされていません。もし本当に、県民に多様な本を紹介したいと思うなら、萩氏の氷点だって坂倉氏のキュリー夫人だって、それからパネリストの色々なお薦め本だって、販売すればいいのに……。*1そうするものだというのはわかっているのですが、それを図書館がするか、という腑に落ちない感じがありました。
ディスカッションをまとめると、正統の書籍の貸出という図書館の機能を充実させつつ、図書館独自・図書館員独自の個性を出すことが望ましい。もっとフランクな図書館がいい。…でしょうか。まず基本が一番望まれている(パネリストの4名には)ということのようです。
シンポジウム自体は盛況で、地元のふらりと入ってきたであろうおじいさまおばあさまがいらっしゃったりと、図書館関係者だけではない感じがよかったです。250の小ホール、ほぼ埋まっていました。県立図書館が動いています! というアピールにはなったと思います。今後の県立図書館の活動に期待、です。
余談ですが。石川氏のおっかけとおぼしき妙齢の着飾った女性が何人も、書籍販売のところで手に入りにくい写真集を買い集めている様子がかわいらしくほほえましく。

*1:長机3つ分ほどの展示コーナーに類似の展示はありましたが、メインは著書でした。