いつも思っていることの中に、わたしほんとどーしよーもないけど、人とめぐりあわせに恵まれてると思う、というのがあります。
1年を振り返ろうと思ったら8月までのことをほとんど覚えておらず、愕然として はてブ、MediaMarker、twilogを読みました。たくさんの方とお会いしていました。直接お会いして、またはwebでお話できたこと。細々と読んだり観たりできたこと。そういうめぐりあわせに随分と励まして戴きました。
1月
- 〈眼鏡会[*1]〉web句会の参加者さんに教わってタンカ[*2]をして遊び、教育な方[*3]とお話をし、カレーを食べる。よいご縁を戴きました。
- ちょうど私と同じ年の主人公が、不安定な中で歩み出している『&』を読んで仕事について考えたり、『TRINITY THE TRUMP』を観に行ったり、弾みのついた年明け。
2月
- 〈ARGカフェ&ARGフェスト@京都〉〈レファ協フォーラム〉ARGカフェではLTを。レファ協は半分だけ。就職以来初めて、休暇を取っておでかけをしたという記念日[*4]です。会いたかった方々に会えてほくほくして、またがんばろ!と。
- 小論文指導の研修を受け、プロってどういうことか考えていました。現代文で扱っていたのが『こゝろ』と鈴木博之と池上嘉彦で、漱石と建築と言語の論文ばかりを。所属がなくても論文が読めるのはありがたいことです。自己啓発本に傾倒していて、いい状態で仕事に向かう自分を作ろうとしていた、はず。
3月
- 初めて授業した生徒たち、卒業。学外の研究会事務も一旦終わり。ひたすら校務をこなしていたようです。
- リービ英雄『越えてきた者の記録』の授業はこのころで、生徒に本を貸したり、生徒から本を借りたりするようになりました。名前だけ知っていた『新世紀エヴァンゲリオン』を貸してもらいました。
4月
- 〈MLA名刺交換会@京都〉次にお目にかかっても恥ずかしくない自分であるよう、すべきことを精一杯しようと決めた夜でした。
- 『桃源郷のスペクター』。お姉様方とご飯食べてお喋りして、仕事を諦めてはいけないと思って帰りました。そんなことを考えながら『流れる』を読んでいました。幸田文は折々に読み返しています。
5月
- 〈日本図書館ジュージュー学会〉アイコンと顔が一致して、久しぶりの方とお話して、ただただ楽しく。らぼくんと帰りの電車が同じでした。仕事が忙しいのにそれでも集まりに出かけるなんて、(図書館が)好きなんですね、というようなことを言ってもらいました。ああそうか、私すきなんだ、と気付きました。とても遅い。
- 人に仕事を教える・伝えること。授業をする・生徒と向き合うこと。をぐるぐる考えていました。『わが星』のDVDを見たり『パン屋のパンセ―歌集』を読んだりして浮上し、またぐるぐる。
6月
- 〈聴講 クロダトモノリさん〉「動いてみたら、誰かが声をかけてくれる」「楽しいことをするのは一番の快楽」という姿勢がとてもすてきでした。
- 『カナヅチ女、夜泳ぐ』。エネルギーに当てられ、受けとめるには相応しいコンディションがあるのだと気付きました。教室で私は送り手だけど、どれだけ受け手のことを意識していたのかと反省。
- 『AUDREY HEPBURN―perfect style of Audrey』をぼーっと眺めたり、『えーえんとくちから』の滋味に泣いたりして、充電していました。
- この日記を書き始めました。
7月
- あっという間に過ぎました。吹奏楽の夏が本格化。部活Tシャツ作成担当[*5]でした。夏期講習に受験指導に、これぞ高校の夏! なイベント満載で7月8月はほとんど休みがありませんでした。
- USTで『いたずら王子バートラム[*6]』、出かけて『シニガミと蝋燭』を。元気を分けて貰いました。ここで、演劇なお姉様と図書館で演劇な方とをご紹介。誰かと誰かをつなぐ人、になっていけたらいいな。
8月
- 〈トサケンオフ会@名古屋〉また、新しいご縁がありました。私もそこに、と決意。
- あっという間に過ぎました。吹奏楽の夏は鮮やかでした。
- twilogを見ると、弱音ばかりで申し訳ないのと、励まして見守って戴いた方々に感謝してもし足りないのと。
- 退職しました。
9月
- ここぞとばかりにたくさん読みました。『そこにある光と傷と忘れもの』にある本と教室の短歌が好きです。
- 〈大出雲展〉〈世界遺産ヴェネツィア展〉気持ち悪くなるまで見たり、ふわふわしたり。どうしようもなく楽しかった。
10月
- 〈関西の図書館100年、関西館の10年〉歴史と人に会った、という感じ。諦めないでここに繋がっていきたい、が新たになりました。
- 『ふむふむ―おしえて、お仕事!』働くということ、伝えるということについて引き続き考えていました。たぶん1月からずっと考えています。この年のテーマです。
11月
12月
- 〈秋の図書館▲イベント体験 プチシェア会!〉人にも情報にもどどっと会いました。また、頑張ろう、と思って帰りました。
- 〈聴講 氏原茂将さん〉制度と民主化、ずらす、共有。組織。モチベーション。まだ考えています。お話や聴講の機会を戴けて、よかったです。
- 〈公文書の世界in京都〉何を・どう・残すのか。そもそも選ぶのか。記録するってなんだろう。残すの定義とは。……ですとか。
- 『三島ル。』同じお芝居を2回見た[*7]のは初めて。興奮しました。
ずっと読んでいたのは『ちはやふる』。新刊はいつも泣けます。新刊じゃなくても泣けます。気合いが入ります。
1年を通して〈勉強会@近鉄線〉にお邪魔して、仕事とひととなりとに触れていました。勉強会や聴講にお声掛けくださる岡野先生には、いつもとても感謝しています。
さて。
9月まで駆け抜けたような気がします。長かったような気もします。
仕事を辞めた、というのがいちばん大きな変化なのだとは、思います。思いますという曖昧な表現なのは、私の中では少しずつ変わっていったものが外に出た結果……が退職だからなのかもしれません。よくわかりません。
どなたかにお会いするたび、何かを観るたび読むたび。ああ、がんばろ。私もちゃんと精いっぱいでいよう、と思えました。webでも、実際にでも。ほんとうにありがたい出会いでした。出会った方にも見ていてくださった方にも、感謝を。
お歳暮やクリスマスプレゼントは1年分の感謝のためにあるんじゃないかと思っています。今年は方々へご挨拶に出かけたくて仕方ありません。
先のことはよくわかりませんが、何とか繋いでいきたいと思っています。
改めまして、どうぞよろしくお願いします。