薬局に行きたくない理由を考えていました。

正確には、処方されたお薬をひきとりに行きたくないなー、と思っています。どうしてなのか気付きました。

薬剤師さんとお話をしたくないから。

おしゃべりをするわけじゃないんです。ドラッグストアの入口にある調剤薬局で、名前を呼ばれて、症状を確かめて貰って、副作用を教えて貰って、お値段を聞いて、お薬をひきとって、帰る。
普通のことです。けれど、ちょっと嫌、なのです。

名前を呼ばれたくない。そこに私がいるってわかるから。自意識過剰ですね。同定がたやすい名前、なので。
症状や副作用を人前で言われたくない。どんな病気? ってわかっちゃうかもしれないから。またまた自意識過剰。でもたとえば、人に知られたくないような、実は夜な夜な首が伸びてるんです、夜ごと白毫がはえてきて困るんです、みたいな病気を抱えて人里で暮らしているとすればすごーく嫌です。メンタルヘルスや婦人科系でも嫌です。まあ私はどんな症状・お薬のときも秘密にしたいのですが。

病院では、先生(看護師さん)と自分と、診察室という閉じた空間でお話できます。名前を呼ばれたくなければ、診察券の番号で呼び出してくれたりします。基本的に、秘密を守ってもらえるという安心感があります。
でも、薬局はそうではなくて。
薬剤師さんは事故防止のためにお仕事してくださっているのにこんなことを言って申し訳ないのですが、でもでも、具合が悪くて滅入ってるのも相まってなんだか嫌だなあ、と思ってしまうのです。

そんなことを考えていたら「図書館は利用者の秘密を守る」というのを思い出しました。講習を受けたときはテキストの具体例にあまりぴんときませんでしたが、秘密にしたいことって思いつくよりずっとたくさんあるんだろうなー、と思いました。
そんなことより、カウンターの内側の人からすると、わたしはものすごくナーバスでめんどくさい客だなーと思いました、まる。