NDCビンゴをしてみました。

図書館総合展フォーラム 2013 in 伊勢 のバスツアーでガイドをさせて戴きました。
移動中、何かレクを……と考え、NDCでビンゴをすることに。
資料の背ラベルにある分類でビンゴをする企画ならばたくさんあるのですが(下記)、これはビンゴをする人が分類してみようというものです。初めてなさったのは、「2013年度東海地区MALUI名刺交換会プレ企画「図書館×オジさん」の会」のみなさま。ビンゴの手順と報告も、@syoujinkankyoさんがまとめを作ってくださっています。

このまとめと @syoujinkankyoさん御本人から戴いたアドバイスを参考にして、車中で実施してみました。
用意したのは、ビンゴの用紙、NDC二次区分表、景品(伊勢志摩特産・あおさ)のみっつです。

f:id:ivory_rene:20130531120325j:plain

f:id:ivory_rene:20130531120344j:plain

時間の伸縮がわからなかったので二種類のビンゴカードを準備していきました。今回は参加者の中にビンゴ経験のある方がいらしたので、時間配分を教えて戴いて数字ありの方を使用。
手順は次の通り。ツアー参加者は図書館員とそうでない方が半々くらいでした。

  1. NDCのご説明。
  2. ひとりずつ分類する“もの”を言って戴く。
  3. どんな分類をしたのか共有する。
  4. 1列消せたらビンゴ!

3.では、私がバスのマイクで分類できそうな番号を言ったり、こんな解釈あるよー、というのを参加者さんに教えて戴いてご紹介したり。手持ちのビンゴカードにある数字を、自分の“分類”によってなんとか消そう! と頑張るところにおもしろみがあります。論理に飛躍があるんじゃ……という分類は、佐藤運営委員長に審査[*1]をしていただきました。

例えば、
2.お題「漆(徳川美術館の企画展にちなんで)」→ 3.「75・工芸(漆器など。)」「47・植物学(漆は植物!)」「16・宗教(漆は宗教用具に使われるから。)」
というふうに。

二次区分表は参加者さんの半分の枚数(座席の隣同士で1枚)しか用意せず、お二人や周囲の方と相談して戴くことにしました。ビンゴを糸口にして参加者さんどうしがお話をなさったらいいな、と思って。
これで30分強でした。

分類に慣れているLibraryな参加者さんより、そうでないArchiveやMuseumの参加者さんのほうが柔らかい発想で解釈・分類なさるのが印象的でした。ものすごく拙いガイドだったので、ちょっとだけでも参加者さんの笑顔を見られて嬉しかったです。ほっとしました。

ということで、みなさまもNDCビンゴいかがでしょうか?



図書館でビンゴの事例
図書館・ビンゴで検索するとたくさんヒットするので、館種ごとに。ただ、図書館に親しんでもらおう、いろいろなジャンルの本を知って読んでもらおう、という狙いがあるようで、小学校の事例が一番多く見つかり、中学校から上はがくっと減ります。また、教育家庭新聞の連載「みんなで学ぶ“学校図書館”なるほど!Q&A」でも「(11)ビンゴで読書の幅を広げる」として紹介されています。


《公立図書館》
対象は幼児~小学生。子ども読書習慣にちなんで、という館をいくつかみつけました。

学校図書館(小学校)》
本を探して(読まなくてもOK)消す方法と借りて読んで1マス消す方法があるようです。

学校図書館(中学校)》

学校図書館(高校)》

《大学図書館》

*1:一度だけ却下がでたのは、羊図書館の作者・水知さんの分類。“博物館”→本の展示→イタリア語(イタリア語は文字の変化が少ない珍しい言語)。だからイタリア語の87も消せる! と仰ったそうです。(ご本人に様子を思い出して戴きました。)マンガのおしまいから2コマ目に。http://hitsujitoshokan.blog.fc2.com/blog-entry-119.html

*2:石川県野々市市にある小学校図書館のブログのよう。