映画図書館に行きました。

CA-Rの記事を見てから一度行きたいと思っており、1月末に広島に出かけた際に覗いてきました。今更書いてるのは、ばたばたして忘れてたから、です。

これらの記事を読めば粗方がわかるのですが。

広島市内で劇場を経営している序破急という会社が、百貨店・福屋に構えた民間の図書館(約120平方メートル)。既に8階には序破急の映画館が入っています。
映画評論家の花本マサミさんの遺族から寄贈された蔵書が中心のようです。映画本図書約3,000冊、映画ポスター約1,000枚、映画パンフレット約4,000冊、雑誌2,000冊、その他台本などを閲覧することができます。貸出は不可。
今のところ独立したページ等はないようで、序破急のサイトから「映画図書館」のリンクへ飛ぶと、たぶん蔵書リストであろうPDFファイルがどーんと25ページ分、出てきます。調査・研究のためには検索できるようになるといいのかもしれません。

さて。
広島に住んでいたときも福屋にはほとんど入ったことはなく、10階に上がるエレベーターもエスカレーターも見当たらずにまごまごぐるぐると歩いていたのですが、直通はないようでした。福屋8階の映画館八丁座 壱・弐へ入り、映画館スペースの中にあるエレベーターで10階へ上がります。
扉を開いてすぐ脇のカウンターで入館料を払います。一般・大学生は200円、中高生は100円。小学生以下無料。映画の半券を提示すると一般でも100円になるそうです。
NDCは使っておらず、「総記」「日本映画」「外国映画」「写真集」「広島関連」「その他」という分類ごとに背表紙にシールが貼られていました。書架の間には映画のポスターや18ミリ、35ミリの映写機が展示されています。新着図書コーナーや映画館からのお知らせボードもありました。カウンター横にはコーヒーのサーバーがあって、1杯100円でいただくことができます。
図書のコレクションも貴重なのでしょうが、残念ながら私は価値がわからず……。キネマ旬報等、ずらりと揃っている雑誌や約4000冊あるという映画のパンフレットコレクションが圧巻でした。
映画館のすぐ上、ということもあって、年齢や性別、組み合わせ(ご家族やお友達連れ、おひとり)の様々な方が使っていらっしゃいました。
鑑賞前の時間調整、というよりは見終わってから来て長居している……ように見える方が多かったような。高校生くらいの女の子がご両親に「帰るよ、また来ればいいでしょ」と促されて本を戻していくのが、ちょっといいなあと思う光景。私も、予定以上に長くいてあれこれと読んだり眺めたりしてきました。

そして、カウンターの初老の女性がとても物腰柔らかで、きりっとしていて、「いらっしゃいませ」と「またいらしてください、お友達にも紹介してくださいね」がすてきでした(それで書こうと思いました)。

撮影許可はいただいたのに掲載許可をお願いし忘れていたので、パンフレットだけ。「Don't think. Feel.」と。
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この広島行きで、懐かしい人たちにお会いできました。お勤めしていた広島大学図書館でラーニングコモンズや自動書庫設置の様子もゆっくり見せていただけて、感謝です。
大学はずいぶん変わったみたいにみえるけど、変わらないものもあるんだよ、がんばってね、と言われて新幹線に乗りました。ここでぽよよんと学生時代を過ごせてよかったなーと思いました。(でももう少し揉まれるべきだったかもしれません)
映画図書館と関係なくなってしまいましたが。