科学技術・学術審議会の産業連携・地域支援部会大学等知財検討作業部会の第5回(2月6日開催)、議事録と配布資料が3月19日付で公開されています。
議題に「大学等の知財の活用方策について」があり、九州大学と福井大学の事例が報告されていました。
気になったところをメモしておきます。
九州大学
おおまかに報告は3部だて。
- 九州大学における知的財産業務の概要
- 保有案件数抑制への取組事例の紹介
- 権利行使に関連した事例の紹介
おもしろいなあ、と思ったのは次の3点。
- マーケティングし、企業が使い物にならないというものは原則権利放棄、研究上重要であるものは保持
- 費用とスタッフ数、内部での職員教育
- 九大TLOは関西TLOに業務委託
「大学としてはよかれと思って出願していても、産業界から見てみるとほとんど使い物にならない」という発言に色々と浮かんでしまいました。九州大学は体制についての質問があって、そこがよかったです。組織と教育は常に気になるところ。
・九州大学産学官連携本部-IMAQ
・産学連携機構九州
・関西TLO
福井大学
報告は4部だて。
こちらも、気になるところが3点。
- 学内での知財への理解を深める必要性
- 知財掘り起しのために数的に弱い医学部にURAをひとり配置
- ものづくり補助金:地域の中小企業に対して、コーディネーターが申請を補助するもので、大学の収益にはならないが、今後の関係構築に向けて
学内理解と、地域への浸透。東奔西走なのかな、という印象です。ここでのURAの活用と位置づけはどうなっているんだろう。
勉強が足りないなあ、といつも思います。