メモ:研究者の経歴と業績を調べたい

10月頃からぐるぐるしていたことを記録。

経歴と業績だとアプローチに違いがありますが、もう同列に扱ってしまいます。業績とは、論文発表、口頭発表、受賞、競争的資金獲得、その他諸々何でもを指します。

レファ協には以下の事例があって、リンク集が1(1番上のもの)、サービスが11挙げられています。事例作成日が2005年2月8日、更新日が2012年11月19日。

私の求める情報には、上記では不足があること、もう少し効率よく手際よくしたいことから、あれこれ調べていました。調査対象にしていたのは主に情報学分野の研究者・論文です。
その結果、まず調べることにしたものリスト。

  1. 研究者リゾルバー :リンクをたどるために。
  2. researchmap :経歴と業績。項目充実。
  3. J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター :リンクをたどるために。名寄せIDも表示され、同義語や表記揺れも加えられるので検索が多少楽(かな)。
  4. KAKEN - 科学研究費助成事業データベース :業績。競争的資金獲得のチェック。
  5. CiNii Articles - 日本の論文をさがす - 国立情報学研究所 :業績。安心の。
  6. JAIRO : Japanese Institutional Repositories Online :業績。
  7. 所属機関の研究者データベース #所属機関がわかっている場合 :経歴と業績。大学によって充実度に開きがありすぎる。
  8. 所属機関の研究室紹介(所属が大学の場合) #所属機関がわかっている場合 :業績。
  9. Google #別にYahooでもいいのですけれども :ここから個人サイトを見つける。
  10. Google scholar :業績。
  11. World's Largest Professional Network | LinkedIn :経歴と業績。

今のところ、Googleでざっと検索して所属を確認 → 研究者リゾルバー → 研究者リゾルバーの問い合わせリンクからreserchmap、J-GLOBAL、KAKEN、CiNii ArticlesとJAIROを検索。ダイレクトリンクから所属機関へ、必要に応じて個人サイトやLinkedInを、というのが理想だなと思っています。

研究者リゾルバーのダイレクトリンクはうまくいくとよいのですが、科研費の研究者番号&研究機関と連携しているためか、たとえば科研採択後に所属が変わった方はNot Foundに。CiNii Articlesも(データ上)最新の所属のものを引いてくるので、同一著者に複数IDが付されていることを思うと向かないような気がしています。結局、ダイレクトリンクではなく全て検索(問い合わせリンク)を使うのが安心かな、と。

そうスムーズにはいかないのでGoogleでざっと検索して所属を確認 → 上記サービスを数字の順に検索することにしました。
研究者リゾルバーに登録がなくてもresearchmapを利用している方は多数ですし、ひとつですべてを包含なんてないでしょうし、あとはとにかく探すしかないな、と。。


ここからはつらつらと思うことや備忘。

大学や公的機関に所属する方は比較的容易ですけれど、企業研究者は9~11、特にLinkedInが大事。あと特許も見ておくこと。文献や資料を見ていても、当然ながら大学はじめ公的機関に所属する方々による議論で、企業はどうなるんだろうと思ってしまいました。

経歴はresearchmap、所属機関の研究者データベース、個人サイトがなければ論文発行時の所属を逐一探して埋め続けるしかないですし、機関の研究者データベースは充実度がびっくりするほど違ってなんとも言えない気分になりました[*1]。標準化のためにも、まずresearchmap、そこから他サービスに辿れるようになればいいのに、と思っています。(ものすごく読みにくい個人サイト作るよりもresearchmapがいいと思うんです。。)

調べ始めると気になってちょこちょこ見たけれど「がんばって検索する」が一番だと思いました、というおちのなさです。

調べものしたなかのメモ。

*1:九大は項目が充実していておもしろい。「勤務時間配分」やメディア掲載情報などなど。researchmapではカバーしきれない項目もあるよねえって思いました。あと大妻女子大は退職者を検索対象にするかどうか、検索画面で選択できるのがよい。