2019年、ふりかえって、おじぎを。

今年はひたすらに研究データ管理(RDM)の年でした。自分と周囲、今の自分の得ている知識、作戦その他、そして直線上にある将来にとって、"正しさ"とは何だろう。組織の、組織で研究する人の、それを支援する人の、それぞれの"正しさ"は整合するものなんだろうか、だとか。そんなことを、年末には考えていました。

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1月
年末に出張したGL20の原稿とRDM関連の部内説明からスタート。中堅職員研修(2泊3日)がこわくていやで仕方なかったけど、始まったら、他にも困り惑い働いている人がいるのだなと思えてよかった。

2月
年度末進行しつつ講演会のロジ。昨年のGL20報告を書かせていただいた。
E2108 - 第20回灰色文献国際会議<報告> | カレントアウェアネス・ポータル

3月
内部の委員会でRDM審議。概算要求、監査、担当理事へのプレゼンなどでなんだか慌ただしかった。転職以来お世話になった嘱託の方の退職と、半年お世話になったメンターの期間満了がさみしい。嘱託の方もメンターも、私は今こう考える/苦しい/楽しいを口にすることができ、一歩離れてコメントいただけるのがとても助けになった。友人と水戸で梅を見たりもした。

4月
上司がかわった。全拠点の研究部門にRDM関連の説明会をした。GL20に出した原稿、The Grey Journalにも掲載していただいた。

5月
RDM関連のインタビューや調査その他をスタート。職場の編集委員会。機会をいただいてJOSS発表、NIIのオープンフォーラム聴講してお兄さんたちとごはんたべたりおしゃべりしたり。
5/27 JOSS2019 ライセンス小委員会セッションメモ - みなみの備忘録
イベント | 研究データ利活用協議会 RDUF (Research Data Utilization Forum)

6月
兼務業務で講演会のロジサポート。企画してRDMについての講演をしていただく。某試行に参加して、研究者さんからのコメントにいちいち痛がってた。コメントくださるのはありがたいことなのに。イベントに合わせて兼務変更の内示が出てさらに落ちる。出かけてお散歩など。

7月
編集委員会と、企画していたInCites説明会開催。ちょっと大きめのレポートに手間取ったりする。2018年に申し込んだ校正の通信教育は期限ギリギリになって完了。

8月
編集の案件が燃えたり、RDM関連で担当理事説明に通ったり。argの謝恩会にお招きいただいて新たな方にお目にかかり、久しぶりの方とはゆっくりお話をした。花火など。

9月
RDMもひとこま進め、編集案件も佳境だった。兼務業務で産学連携イベントロジも。後からふられた仕事、増え方が乾燥わかめみたいだった。太宰の映画を見る。8月頃から周囲の人の手記を読み結果的に予復習ばっちりに。
映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』公式サイト

10月
大きめの編集案件が校了、した後に差替え他で焦る。RDM関連は内部委員会審議など。校正技能検定〈初級〉は成績で引っかかったかな、と思ってたら認定されてた。教えてもらった曲を聴いてた。

エイプリルブルー - エイプリルブルー (Official MV)

11月
RDUFの小委員会に参加し、上司に「楽しかったです!」って報告にならない出張報告をした。図書館総合展は出張と休暇で久しぶりの全日程参加。運営協力委員っぽいお手伝いもできた。余裕を持って参加すると、勉強も交流もできていいのだなと当たり前のことを感じる。畳が素敵だったり、ビットくんにめっちゃ撫でてもらったり、毎年の報告と目標を話したりした。あと、自分のどんくささとひとのやさしさ…寛容をかんじた。そんな出張から戻ったら案件が1つならず燃えてた。

12月
九州大学へ出張。勉強になったし、キュレーションは今自分が行っている編集業務と繋がるように思う内容もあった。法改正への対応があったり、火消しが続いたり、外部の案件に関わらせていただいたり。仕事納めの日が大きめの校了日で、慌てて研究者さんの居室に伺ったら、RDMも励ましていただいた。これが最大のクリスマスプレゼントかもしれない。
シンポジウム・ワークショップ「大学における研究データサービス」(12/5-6) | 九州大学附属図書館

買ってよかったもの。
キズパワーパッド、転んでいくらか擦りむいて、使う傷(ひどくすりむいた箇所)と使わない傷があって意図せず対象実験し、治る早さときれいさが違うことに感心した。科学の力ありがとう! というか、その前に転ばないようにしたい。
具を多くしたお味噌汁やスープをジップロック・スクリューロックに入れて持参してた。漏れにくく電子レンジOKなので使いやすい。
あとはfinoのヘアマスクととMILBON・elujuda(MO)のヘアオイル。美容院もようやく通おうと思うところができた。リップや単色のアイシャドウを買ったりも。髪やメイクは毎日のことだから、朝にちょっと気が紛れてよかった。
お金を払ったくくりで、よかったのは校正の通信教育。(仕事のために始めた勉強だけど)仕事と日常の他に自分のために何かをする、その間は夢中になれる、という時間はとてもよかった。お金と時間の使い方を考えよう、と思った。

読んで印象深かったもの。
平野啓一郎は再読で、「分人主義」による物語というだけでなく通底する低音のように戦争・紛争があり、そういう世相や出来事への受容や対処が人をつくるのだなと、今回は、感じた。

三つ編み

三つ編み

玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ

玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ

違国日記(1) (FEEL COMICS swing)

違国日記(1) (FEEL COMICS swing)

マチネの終わりに (文春文庫)

マチネの終わりに (文春文庫)

夏にする何か新しいことは、昨年申し込んだ校正の通信教育。久々に課題を提出する類の勉強だった。うまく時間をつくれなかったり、返送されるコメントと成績に嫌になったりしていたし、結構しんどくて課題を出すのが目的になってしまったのは反省。ともあれ終わってみるといい経験だったと思える。定常業務は編集なので、資格はそれなりに有効だし、仕事の訳にも立ってる。
たてた目標はそこそこ。
ふりかえって、おじぎを&年のはじめに思うこと(2018-19) - まだ書きさしの
RDMのあれこれを"やり遂げる"と書いているけれど、1年経ってまだ始まってすらないという感がある。1年前は"やり遂げる"という語を選ぶくらいにものが見えていなかったんだなあ。。

https://www.instagram.com/p/B5wt73fFN3G/


仕事はただ夢中で、新しいところに飛び込んだり、私的にお世話になっていた方とお仕事でご一緒したり、これまでの積み重ねがいきたり。学びと広がりが多く、手応えや繋がったと思えるやりとりがあって、救われる瞬間もありました。折々にお目にかかった方に励ましていただき、ありがたかった、に尽きるように思います。
特に仕事では、発していても受けてもらえているのだろうか、という懐疑やもどかしさ、むなしさを感じることがあります。ほんの少しでも受けて打ち返してくださる方がいると、その瞬間のおかげでもう暫く頑張れるような気がしたり、します。だから私もちゃんと受けて返すことをしていこう、と改めて思いました。
どんなかたちでも、関わってくださって、ありがとうございます。