とあるせんせいのいちにちの記録。

昨年度を振り返って、どうやって生活していたんだろう、とふと思いました。
ひとこと、シゴトです。せんせいのおしごとは、授業と担任だけではありません。
私は教育に関する事務(だからきょうむ:大学だと事務職員さんの担当領域)のなかで時間割と視聴覚の担当をしていました。もちろん他にも、担任をもたずに総務やら進路やら生徒指導やらをする教員がいます。
ということで大雑把に。
 
05:30
起床。ぼーっとつったって仕度してぼーっと寝ながらごはんを食べて片付ける。
06:30
一家で出勤。駅まであわあわ。
06:43
いつもの電車。iPhoneRSSフィードをチェック。図書館・教育・博物館系のもの。あるいは教材研究などの読書。
歩いて登校。朝練にゆく子が多い。声かけたり、かけられたり。ときどき相談事きいたり。
07:40
前後10分くらいで到着。ここからが勝負。職員朝礼まで1時間弱あるなかで、いかに自分の仕事(教材研究・添削指導・小テスト採点…)をするか。
遅刻・欠席・生徒や保護者の対応をする教員が出た場合、授業担当時間と他の教員との時間割を入れ替えて授業時間を確保するのです。学校の1年間・総授業時間数のうち、自習1%未満を保ってます。だから私は早番。ずーっと。
  
学校が始まってしまえば皆さんご存じの1日です。授業のないコマにはひたすら出張する教員の時間割コマを入れ替えています。
お昼休みは定刻でないので、授業がなければ12時頃、あれば13時頃に5分ほどで食べてしまいます。忙しいと(半分or1/3しか)食べません。
 
放課後には、ときどき部活(弱小なので殆ど活動していない)。
ときどき課外授業。予備校のようなものだったり、補習だったり。
ときどき質問にくる生徒の相手。意欲がある子もそうでない子も色々。でもどこまでもキミと一緒。
たまーに、本貸したり。(授業でひっかけた。
たまーに、相談にくる生徒のお話を聞いて、たいてい泣いてゆくのでティッシュあげて飴あげて帰して、担任につないだり。
いやでもメインは時間割なのです。私のシゴトは実は事務なのです。(嘘です。)
  
今担当している企画も、授業の空いているコマにするもの。

  • 小テスト(学年全部:まあマーク式だから時間をやりくりしてなんとか。最悪お昼ご飯抜いたら楽勝。)
  • 古典の小テスト(手で採点だけど80人くらいならデータ入力も含めて1時間弱)
  • 小論文の添削指導(120人分の超絶技巧作文を読むのは、時によって∞。)

あとは学年会議や部内の話しあいがちょこちょこ。けれど主任や部長はもっと会議があるけどそのぶん授業が少ないのです。
 
19:00
そんなこんなで電車の時刻が近づき下校。眠りこけたりぎらぎらした目で本読んだり。
  
教材研究?*1 そんなのは家です。日曜日の夕方図書館にゆき、8〜10冊の本を抱えて帰るのです。
土曜日? 隔週で出勤です。そうでなくても模試があって出勤です。
 
じゃあ結局何してるの? というと、教員室にいるときはひたすら雑務で、雑務の堆積から仕事ができているのではないか*2と思ったことがあります。けれど、直接間接どれもこれも生徒につながってゆくと信じて、オシゴトです。
 
  
しんどいこともいっぱいあるけど、でもひたむきに・にこやかにと唱え続けてきました。
年度末の記憶は殆どないのですが、うん。みんながいて私がいて生きててよかった働こう、です。

*1:教材研究とは、扱う論文ならその論文の著者の元にあたりたい。思想は概説書を読んでおきたい。文学なら先行研究と指導事例を読んで……以下略。があっての、プレゼン的な授業の作り方だと思うのです。なかなか思うようにはできませんし追求する時間がなくて諦めたりしますけれど(ものすごく悔しい)。

*2:その後読んだ本[asin:4813242014:title]に、教員は1970年代の事務屋のようなことをしていると感じた! と驚きをもって書かれていました。非効率的だと思う仕事は確かに、あります。